弁論準備手続

「弁論準備手続(べんろんじゅんびてつづき)」とは、口頭弁論以外で、争点や証拠の整理のために設けられる準備手続のひとつです。
(法曹関係者は、省略して「弁準(べんじゅん)」と呼びます。)

弁論準備手続は、口頭弁論と異なり、公開が原則というわけではないので、誰でも傍聴できるわけではなく、裁判所が許可する人しか傍聴できません。
したがって、当事者が求めた当事者の関係者(典型的なのは、当事者が会社である場合の従業員)が傍聴することはありますが、それ以外のひと(当事者と関係のない一般の傍聴人)が傍聴することはほとんどありません。

弁論準備手続が終わると、口頭弁論で、その結果を陳述しなければならないことになっています。
(といっても、弁論準備手続が終わった次の口頭弁論期日の最初で、裁判官が「弁論準備手続の結果を陳述します。」と言うだけですが。)

当事者双方に訴訟代理人がついているときは、口頭弁論ではなく、弁論準備で手続を進めることがほとんどです。

以前は、訴訟代理人がついているときの準備手続は、弁論準備の一択でした。
そして、当事者の一方が遠方の場合は、弁論準備手続を電話会議で行うのが通常でした。
(電話会議で行う場合、当事者の一方はその期日に出頭しなければならないので(民事訴訟法170条3項ただし書き)、近い方の当事者は、裁判所まで行かないといけませんでした。)

しかし、ウェブ会議が行われるようになってからは、むしろ、書面による準備手続として、ウェブ会議を行うことの方が多くなってきています。
(裁判所によるとは思いますが、少なくとも福岡の裁判所はそうだと思います。)

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